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  「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」 補足説明
   
 

 

ご自分の歯を生涯使用し

 ていただきたい」と願う
   
      サイトウ歯科



 


木野孔司東京医科歯科大学准教授とサイトウ歯科の院長齋藤博の共著。
自分の歯を残すには、
「砂糖を減らす」「1日1
回の正しい歯ブラシ」「3ヶ月に1度のペリオクリーニング」に加え、TCHの是正が必要。
(¥1470) 詳しい説明と購入法

 


 

 

 

はじめに

この本は、「一生自分の歯で生活していただきたい」という理想を掲げて、1977年に新宿駅南口で開業した齋藤博歯科医と顎関節症治療の名医といっても差し支えない木野孔司東京医科歯科大学准教授との共著です。

木野先生のグループが見つけたTCH(上下の歯を当てる癖)を是正することで、顎関節症治療および予防だけでなく、TCHの是正を日常臨床に導入することで、歯周病や虫歯を激減させる可能性のあることが判明しました。是非とも、この事実を、多くの人々に知っていただき、社会のために役立たせることが、この本の出版動機でした。

当初、「その歯を抜くのをちょっと待って!」という題で、原稿を書き進めていたのですが、出版される直前に、「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」という題になるという裏話があります。

第1章 私たちはこうして歯を失っていく

生涯自分の歯を使用したいと望むならば、掛かりつけ歯科医に任せ切りにしてはいけません。

「右上の6番の歯が虫歯になっていますね」と歯科医に言われた時に、「右とはどちら?」「6番とは、どの歯?」と迷わない知識は必要です。その辺の基本的知識がないと、歯科医の言われるままの治療を受けてしまう可能性があります。「これだけは知っておこう」というコラムを随所に設けました。参考にしてください。

歯が自然に抜けてしまうことは稀なことで、多くの場合、歯科医院で歯を失います。歯科医が診断して、「抜歯しましょう」と突然言われたら、一度はユックリ考える時間が欲しいものです。抜歯は、最後の手段です。

 

この本が、歯科分野でのベストセラーになっているため、歯のことで悩んでおられる読者から予想以上の反応があります。一番多いのは、「サイトウ歯科で治療を受けたい」という患者さんからの問い合わせです。 次に、セカンド・オピニオンを求めた問い合わせです。「歯を抜かなければいけないと言われたが、本当に抜かなければいけないのか。先生のご意見を伺いたい」という主旨の問い合わせです。 こうした問い合わせに該当する歯を実際に拝見すると、大半の歯科医が抜歯と診断しても差し支えない歯が多いのも事実ですから、抜歯しないというセカンド・オピニオンだけを求めて歯科医院を転々とすることは、あまりお勧め出来ません。しかも、セカンド・オピニオンは、保険診療に該当しないため、自費診療になることを知っておいてください。

この本で薦めるセカンド・オピニオンの本来の目的は、大半の歯科医が抜歯しなくてもよいと診断する歯を、1人の歯科医の独断的診断で抜かれてしまうことを防ぎたいということです。

セカンド・オピニオンは、診断する歯科医の利害が絡まない必要があります。該当する医療機関は、一般的には大学病院ということになります。
現在、新宿駅南口のサイトウ歯科で、毎週土曜日に、この本の著者である木野孔司東京医科歯科大学准教授が「木野顎関節研究所」(電話03−3379−1227)を開設しています。開設まもないため、まだそれほど忙しくはありません。したがって、セカンド・オピニオンの相談も受けることが出来ます。利害の絡まない診断をしてもらえます。ぜひとも、ご利用下さい。

第2章 無意識の生活習慣TCHが歯周病と虫歯を悪化させる

TCHが、歯を失う2大疾患である歯周病と虫歯の原因として大きくかかわっています。繰り返しますが、このことに気付いたことが、この本を書く動機でした。

日常生活で、どうしても上下の歯が接触する必要があるのは、食事をしている時、嚥下する時、発音する時です。どうしても接触しなければいけない時間は、20分以内と言われています。食事をしている時に接触するのは一瞬だけです。そのことが食事時間繰り返されているだけですから、接触時間の合計は食事時間よりもはるかに短くなります。そのように考えていただければ、20分以内が納得いただけるでしょう。
こうした時間以外に、上下の歯が接触している癖を、TCH(Tooth Contacting Habit)と言います。木野先生のグループが名付けました。
私たちは、小さい頃から、「口をポカンと開いているんじゃないよ」と言われながら育ったために、口を閉じることが習慣化しています。口唇を閉じている時には、歯も接触させている人が多く、しかも習慣化しているために、TCHの存在を自覚できないことが普通です。特に、ストレスや仕事に集中したりしている時は、接触し続けているのが当たり前です。
当たり前になっているTCHが、顎関節の耐久力を超えてしまった時に、顎関節症の症状が出てくることを、木野先生のグループは発見しました。

TCHのある時には、咬む筋肉が収縮して弱い力を出し続けます。発生した力は、どこかに発散することになります。ここで、私の気付いたことをイラストにしたのが、この本のP51とP53の図です。
ペンチで針金を切るときに、刃先で切るのではなく根元で切ります。それは、根元の方がより多くの力が掛かるからです。口の中も、顎の関節を軸として、前歯よりも一番奥の歯により力が掛かります。ほとんど全ての人に、多かれ少なかれTCHがありますが、TCHがあると、一番奥の歯から傷んできます。強度のTCHがある場合には、早期に一番奥の歯から傷んできます。このことは、私の36年に及ぶ臨床でよく観察されることでした。

人間の歯は、山と谷があり、決して平らではありません。しかも、顎は横にもズレル運動が出来ます。余談になりますが、ライオンや猫では横にズレル運動は出来ません。ここで言わんとすることは、TCHのある時には、歯を横に揺する力が掛かっているということです。
私は農家の育ちです。畑の杭を抜く時には、まず杭を横に揺する作業をします。杭が横に大きく揺れるようになってから、上に持ち上げて抜きます。接触する歯でも、横に揺すられる運動が起きています。この運動が加わり続けると、歯の周りの支持骨が失われることと並行して、歯周ポケットも急速に深くなり、やがて歯が抜ける運命を辿ります。こうしたことが、一番起こり易いのが一番奥の歯です。一番奥の歯が抜けてしまうと、次に、残った一番奥の歯が遠からず同じ運命を辿ることになります。
自覚のないTCHを是正する必要性を解っていただけましたでしょうか。

第3章 自分の歯を残すための4つの生活習慣 その1 歯の接触時間を減らす

TCHの害は、第2章で書きました。多くの患者さんが、「あなたにはTCHがある」と言っても信じてもらえません。それほど、TCHは日常生活に溶け込んだ生活習慣です。ただ、顎関節症で悩む患者さんは、TCHの存在を自覚し、指導に従ってもらえます。日常生活に支障が起きているのですから、当たり前の話です。

この本を読まれただけで、ご自分のTCHを自覚された読者は、ご自分の体を、壊さないように上手く使う手段を持たれた方です。この本で、このことに気付かれただけでも、本を購入された意味はあります。

TCHの是正は、とても難しいものです。ご自分で試されて上手くいかないようであれば、是非とも、私の診療室で毎週土曜日に開催している「木野顎関節研究所」で指導を受けることをお勧めします。自費診療になりますが、確実に是正が出来るようになり、顎関節症ばかりでなく、歯周病や虫歯の予防になります。

第4章 自分の歯を残すための4つの生活習慣 その2 砂糖を極力とらない 

現代生活では、砂糖(ショ糖)を摂取しない生活は非現実的です。プラーク形成をなるべく少なくするような砂糖摂取方法が必要となります。また、砂糖製品を食べることで、心のやすらぎが得られることも事実です。
絶対に食べてはいけないと決めるのではなく、賢く摂取されることをお勧めします。次に述べることを守るだけでも効果は十分にあります。これくらいでしたら、守れるでしょう。
1.砂糖の含まれた粘着性の食べ物は避ける。
2.食べた直後に、よくうがいをする。
3.食事の時に、砂糖の含まれたものを一緒に食べ、間食をしない。
4.砂糖の含まれた飲料を飲まない。

第5章 自分の歯を残すための4つの生活習慣 その3 1日1回正しい歯みがきをする

この本が出版された後、タフトブラシが付録でついた本が歯科でのベストセラーになっています。私も、タフトブラシを、数十年前から知っていますし、試したことがあります。私の師匠である織家勝先生も、患者さんに薦めていました。
素人目には、今までのハブラシでは磨きにくいところに、タフトブラシが簡単に当たるために、「目から鱗」のような感激を得られます。しかし、タフトブラシだけで口腔内の全ての箇所を清掃することは無理です。例えば、舌の上を磨こうとしたら、大変な時間がかかり、粘膜を痛めてしまう可能性があります。
タフトブラシまで日常の手入れに導入する発想になると、口腔内清掃のために、「弁慶の7つ道具」のように、多くの清掃用具を持ち歩かないといけなくなります。頭がホットなうちはそれでもよいのですが、そんなに多くの清掃用具を、数十年に亘って飽きることなく使い続けることは無理なのではないでしょうか。 七つ道具を用意して、生きている限り使用し続けるのは、私の場合は無理です。口腔内の管理のためだけに、そんなにエネルギーを使えません。
人生には、その他に悩んだり解決しなければいけない問題が山積しています。特に、現代のように変化の激しい時代を上手く切り抜けていくためには、口腔ケアの他にやらなければいけないことがたくさんあります。したがって、私の口腔ケアに対してお勧めする方法は、とてもシンプルなものです。


臨床経験から、どんなに努力しても、100%プラーク除去することは不可能です。まず、砂糖の摂取を減らしてプラークの形成を可及的に抑えます。次に、1本のハブラシを使用して、プラークの付着しやすい箇所を重点的にブラッシングします。そして、セルフケアだけでは自己流になり、問題点を見過ごしていることが多いため、3ヶ月に1度、歯科医院でプルフェショナル・ケアを受けます。

ハブラシは、歯周ポケットの中まで傷を付けずに磨けるものがお勧めです。ハブラシの当てる力が強いと、歯肉と歯をすり減らしますから、注意してください。歯肉をすり減らすと、歯周病になった時と同じように、歯を支える支持骨を失ってしまいます。最後に、数十年後でも、同じハブラシが入手できることも必要条件です。

第6章 自分の歯を残すための4つの生活習慣 その4 3ヶ月に1回歯周病管理のために歯科医院に通う

最近、新規の患者さんから「今まで、定期的に歯科医院でクリーニングをしていた」という内容の話を聞くことが当たり前になりました。多くの患者さんは、クリーニングはどこで受けても同じと考えています。これは大きな間違いです。
「歯を一生持たせようと」と考えて熟練した歯科衛生士が行なっているクリーニングと、数年で担当歯科衛生士が替わってしまう歯科医院のクリーニングとは、自ずから違いがあるはずです。

私の歯科医院の話をしてみましょう。
30年以上前の話になりますが、当時は、面倒な歯は抜いてしまうことが当たり前という歯科医不足の時代でした。私は新宿駅南口で開業に当たり、「自分の歯を一生使用する」というテーマで開業しました。歯科医激戦区で開業したため、患者さんが多くて忙殺されることがありませんでした。したがって、歯を一生使用するための歯周病問題解決方法を模索することが出来ました。外科処置を試みたりしましたが、定期的に歯周病の歯を管理することで、外科処置をしなくても歯周病の進行を止めたり改善が出来ることが解りました。どのくらいの期間で通っていただいたら効果的か試行錯誤した結果、3ヶ月毎が現実的であることが解り、正式導入しました。前例がないので、歯周病のPERIOdontitisときれいにするクリーニングとを合わせた「ペリオ・クリーニング」という造語を作り、商標登録した経緯があります。
その後、30年余り、導入に関わった歯科衛生士が担当してきました。20年以上3ヶ月毎に欠かさずペリオクリーニングを受けた数十症例の結果から、一生自分の歯を持たせることは夢ではないことを実証しています。

こうしたデータを有するクリーニングと、歯の研磨を目的とするするPMTC(Professinal Mechanical Tooth Cleaning)のクリーニングとでは、目的が違うため、同じ「クリーニング」という名前でも、内容は違うと思っています。

サイトウ歯科では、会員数が定員をオーバーしているために、「ペリオ・クリーニング」会員の新規募集は停止しています。その代わりとして、「ペリオ・クリーニング」の歯周病管理部分だけを行なう「spot ペリオ・クリーニング」をお勧めしています。

第7章 実は一番大切なのは歯科医院選び

患者さんの希望するよい歯医者とは、患者さんによって選択基準が異なります。Aさんにとって、とてもよい歯科医院であっても、Bさんにもよい歯科医院とは限りません。歯科技術力ではなく、「とても優しい先生だから、よい歯医者」だと思う患者さんが多いように感じています。


多くの患者さんの陥り易い問題点は、歯科医師の免許を持っていれば、誰でも技術力は同じと考えてしまうことです。本当は歯科医によって、技術力に大きな差があります。心臓の手術を受ける場合には、医師の技術力を問題にする患者さんが多いのに、歯については、それほど問題にしないように思われます。自分の歯を一生使うことをテーマとしている患者さんは、歯科医師の診療姿勢や治療技術も問題にする必要があるのではないでしょうか。

まずは、ご自分の歯に対する姿勢を明確にしてから、ご自分に合う歯科医院を探すことをお勧めします。世の中には、コンビニエンス・ストアよりも歯科医院が多いのですから、必ず見つかります。

第8章 なぜインプラント治療に熱心な歯科医は抜歯を薦めるのか?

かつては、退職金をつぎ込んでインプラント治療を受け、「もう歯で悩むことはない。何でも食べられる」と思った患者さんが大勢おられたのではないでしょうか。
その後、インプラントはご自分の歯よりも手入れが出来ないと、脱落してしまうことがわかり、夢の歯ではないことが解ってきました。したがって、インプラント治療を受けようとする患者さんが減っていることも事実です。
しかし、インプラントを全否定すべきではないと考えています。症例によっては、入れ歯やブリッジでは為しえない快適性を得る事が出来ます。

歯周病管理を受けることで10年以上抜歯せずに口腔機能を果たせる歯を、抜歯してインプラントにすることが本当に必要なことかは疑問です。抜歯は最後の手段です。

あとがき

「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」を、お読みいただきありがとうございました。どうぞ、親からもらった歯を大切にお使い下さい。

 

以下は、「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」を紹介していただいた記事です。

週刊ダイヤモンド(4月20日号)のブック・レビューです。

 

日本経済新聞(4月17日夕刊)の紹介記事です。

 

週東京スポーツ(5月8日)の紹介記事です。

読売新聞(5月16日夕刊)の紹介記事です。

生協の書籍注文表(2013年10月4日)です。


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