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  伊予大洲(3) (齋藤滋子)
   
 

寅雄丸先生と私


 

さて、そんなこんなで、最初の年は全く記憶に残っていないので、多分予選落ちだったのではないかと思います。それでも毎年出場し、中2の時、突然3位に入賞しました。大洲神伝流初めての快挙ということで愛媛新聞に載り、知らない方から励ましのハガキを頂いたりして、自分だけの喜びではないことを知りました。

翌年は6位、その次の年、高1の時には優勝しました。寅雄丸先生が喜んでくださったのはもちろんですが、その頃、大洲には加藤家の殿様がまだ生きておられ、(フーテンの寅さんの映画、「寅次郎と殿様」の通りの殿様でした。大洲の景色もでるので是非見てください。)寅雄丸先生と一緒にお屋敷によばれ、お祝いしていただいたのが、とても嬉しく素敵な思い出です。


  大会では基本の泳ぎを選んでいましたので、それらを練習してはいましたが、寅雄丸先生は、それ以外のものもたくさん口伝で教えて下さり、今思えば、大会のためばかりではなく、水になじむことや伝統を目的にしておられたのかもしれません。

 たとえば私が好きだったのは

  • 後ろに伸ばした両手で水面に小さな水しぶきをあげながら足だけで泳ぐ「千鳥泳」
  • 両足指で扇子等をつかんで手だけで泳いで浮き、足を沈めないよう体を上向き、下向きとくるくる翻す「車返し」
  • 後ろから追ってきた敵に水しぶきを浴びせながら逃げる「抜き手」
  • 波を立てずに歩くように泳ぐ「真の泳形―しんのおよぎかた」
  • 川底にべったり腹ばいに沈む「水入―すいり」
  • 浮身の「いかだ」「水枕」  などなど。

 特に浮身は頭の方に伸ばした手先から足先まで上向きで水面にプカーッと浮くわけですが、これが結構難しく、体のどこかに力が入っていると足が沈み、顔しか浮きません。水になじんで力の抜き方が解ってくると、足がスーッと浮き上がってくるのです。これは快感です。丸太の様にぷかりぷかりういているのですから。何人かの浮身をしている人が互いの足を両手で持ちつながって浮くのが「いかだ」。一番難しいのが浮身からバランスをとりながら片手枕に横向きに寝ている状態にする「水枕」。これをしている寅雄丸先生はまるで涅槃像のようでした。水枕ができると素晴らしくいい気持ちで、そのころは気付きませんでしたが水面での瞑想だったのかもしれません。


  高1の夏休みは、午後は毎日薄暗くなるまで水の中でした。大洲盆地は山の間に川が流れていますので、山の端に夕日が沈む頃になると、川面に夕焼けが映り、そーっと泳いでいるとピタピタピタと茜色や金色の波紋が広がって、静かで、きれいで、体が水に解けてしまいそうでした。
  大好きな肱川でしたが、受験のこともあって、私の神伝流はこの年でおしまいにしてしまいました。次へ
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サイトウ歯科(磐田駅前)の待合室で静かに鳴っているJBLのパラゴン

 

 

 

 

 


木野孔司東京医科歯科大学准教授
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