サイトウ歯科 と 齋藤 博

新宿駅南口で42年。生涯自分の歯を残していただくために。

 1970年代、虫歯になると簡単に抜かれてしまう時代、私の師匠、故・織家勝先生(オリヤ歯科)に出会いました。織家先生は、一本一本の歯の大切さを認識され、「歯を抜かない歯医者」というフィロソフィーを掲げ、多くの書籍を上梓されていました。

  一番弟子の私は、サイトウ歯科開業に当たって、一本一本の歯を大切にし、なおかつ「自分の歯を生涯使用していただけるようにしたい」を目標としました。 目標を現実にするためには、口腔三大疾病である虫歯・歯周病・顎関節症をコントロールする必要があります。

 開業当初の目標達成のために、当院が独自開発し、論文でも発表した技術として、「ペリオクリーニング(1982年導入)・院内感染対策「サイトウ・メソッド」(1989年導入)・「TCH是正咬合療法」(2004年導入)があります。独自開発したものは、すべて医学的な根拠に基づき、論文発表しています。

 とくに、3ヶ月に1度来院して、歯周病ケアを主目的としたぺリオクリーニングを受けておられる会員の経過観察の結果から、「生涯自分の歯を残す」具体策が見えてきました。

 円グラフを見てください。歯を失う大きな原因は、虫歯・破折・歯周病の3つです。この3つの問題が解決出来れば、「100歳まで自分の歯を残す」ことが夢ではありません。
 

 そのために、当院では、無意識に行っている上下の歯の接触(TCH)を減らす、砂糖を極力とらない、1日1回は正しい歯みがき、3ヶ月に1回歯周病管理のために歯科医院に通うという4つの方法を推奨しています。

詳しくは、「100歳まで自分の歯を残す4つの方法」(講談社刊)をお読み下さい。

齋藤博
 東京医科歯科大学卒。「次世代の顎関節症治療を考える会」主宰