サイトウ・メソッド

サイトウ歯科が独自開発した高水準の院内感染対策

〜安全だから安心〜

 

⚫︎ 院内感染対策に気付いた動機は?

 今をさかのぼる28年前、1991年のことになりますが、当時世界的にエイズが流行し始め、連日のようにエイズ問題がマスコミをにぎわしていました。エイズは、性的な接触だけでなく、血液でも感染すると言われていました。日常的に患者さんの血液・唾液に触れている歯科治療も、エイズ感染に密接に関係していることが判明しました。

 それまでの日本の歯科医療は、大学病院も含めて、感染症についての対策は皆無に近いものでした。1例として、大学病院内では、抜歯直後の口腔外科医のメガネや顔に、患者さんの血液が付着した様子をよく見かけました。他人の血液が付着しても、感染の危険性を感じない時代でした。

 歯科治療での院内感染の危険性に気付いてしまったからには、もう、医療人として放置することはできません。そこで、少なくとも血液で感染して重篤となる感染症だけは防止対策を導入しなければならないと考えました。しかし、血液を管理するということは、血液の含まれる唾液や唾液の付着した可能性のある補綴物まで管理することになります。


 実際に感染対策を導入する段階になると、 今まで行なわれていないことばかりでしたから、資料を集めたり、医療器具メーカーに問い合わせたり、実験を行い、約1年半を掛けて、これならば大丈夫というサイトウ歯科独自アイデアの「サイトウ・メソッド」を完成させました。感染対策開始から28年になりますが、その間に、危惧していた感染事故は、可能性も含めて1件も発生することなかったことから、「サイトウ・メソッド」が有効であったと実感しています。

⚫︎ 安全を提供する高精度な滅菌

 滅菌器については、クリーンルームでも使用可能な、滅菌するものから室内にウイルスなどを放出させることのない齋藤博のアイデアを導入した特別なオートクレーブ(平山製作所製)を使用しています。最高レベルの滅菌を提供するために、135℃・60分の滅菌条件で使用しています。 

 滅菌精度にこだわる患者さんは、この安全を得るために、遠方から電車に乗って東京・新宿サイトウ歯科にまで来院されています。

 感染症予防は、健康人生に必須要件です。2017年の段階でも、読売新聞の報道(2017年7月2日朝刊)では、半分の歯科医院がハンドピースを取り替えていないそうです。是非とも、歯科治療を受ける際、院内感染対策に十分配慮されることをお勧めします。多くのウイルス感染は、潜伏期があり、すぐには発病しません。歯科医院での感染症の多くは、数年後・十数年後に発病する可能性があります。

 下の論文は、「日本歯科評論」2015年9月号、11月号に掲載された論文です。お読み頂ければ、いかにサイトウ歯科が院内感染対策に力をいれているかが理解いただけるものと思います。